こんにちは。
今日は、子どもが入院したけど…搾乳って必要なの?ということについて綴ります。
おそらく、お母さんが入院中から搾乳の話はあったと思われますが、母乳orミルクの考え方は施設によって大きく違う印象です。
また、お母さん自身がどうしたいか(お母さんが何かしらの病気や、薬を飲んでいる関係で搾乳があげられない場合もあります)、も重要になってくるので必ずしも搾乳しなきゃ!!!と勧められないです。
子どもが入院中のNICUでの母乳育児のメリット、デメリットについて書いていきます。
▶︎メリット
・母乳は赤ちゃんに合わせて成分が変わる
早産で出産したお母さんからは、早産児に合わせた成分の母乳が出ると言われています。また、生まれてすぐの母乳と、生まれてから時間が経ってからの母乳は成分が違います。つまり、オーダーメイドの食事なんです!
・免疫が豊富
ミルクにも免疫は入っていますが、すべての免疫を人工で作ることは不可能です。母乳には、たくさんの免疫が含まれているため、赤ちゃんを菌やウイルスから守ってくれます。
妊娠中に胎盤から赤ちゃんへ送られる免疫もありますが、生まれた後でしか得られない免疫もたくさんあります!
・消化が良い
母乳は消化が良いので、早く産まれたり、体重が小さかったり、からだのどこかが不調な赤ちゃんのおなかに優しいです。特に、小さく生まれた子に起こりやすい壊死性腸炎という病気の予防にもなると言われています。
・お母さんのからだの回復につながる
母乳を出すときはホルモンが出ます。そのホルモンが子宮の収縮を起こすので、子宮のなおりが良くなります。
また、母乳が出ているのに赤ちゃんに飲んでもらえなかったり搾乳をしない場合は、乳腺炎になったり(超!痛いです)、母乳の出が悪くなることが多いです。
▶︎デメリット
・手間、お金がかかる
よく母乳ならタダ!と言われますが、搾乳となると話は別。
毎日搾乳するとなると、手絞りはなかなか辛いです。腱鞘炎になります。できれば搾乳機を用意したいところです。物によって値段も様々ですが、コストがかかります。
母乳は清潔に保存しなくてはならないので、搾乳機は毎回洗って消毒しなくてはなりません。
そして、清潔な搾乳機を使ってとった母乳は、専用の搾乳袋(搾乳バッグ)に保存します。これがまたなかなか高い。
・赤ちゃんがそばにいないのに搾乳するのがつらい
これは当然の気持ちだと、いつも思います。
赤ちゃんのためとはいえ、赤ちゃんが近くにいないのに夜中に起きて搾乳…というのは辛いと思います。看護師側からすると、搾乳はお母さんにしかできないことなので、母乳の希望があるのであればぜひ続けて欲しいなぁ…とは願うところです。
最初は3時間おきでも、だんだん疲れてしまって5,6時間おきになってしまう、というケースはかなり多いのですが、それでもお母さんたちは本当に頑張ってくれていると感じます。
搾乳の方法や、パックの仕方なども今後綴っていければと思います。